年齢別、子供の防災セットの作り方(0歳~小学生まで)
近年、地震や台風、豪雨などの災害が増えてきています。
そんななか、保育園や小学校でも、防災訓練や防災グッズの指導をするところも増えています。
実は避難所って、大人用の非常食などの備蓄はあっても、赤ちゃんのための物資は備えてない所も多いのが実情です。
赤ちゃんを含む要配慮者のために、物資を備蓄している自治体は、全体の55%にとどまっているというデータもあります。
(出典:平成27年3月内閣府報告 避難所の運営等による実態調査)
今回は、防災の基本とも言える「防災セット」の準備についてです。
おむつや保存水、非常食など、子どもがいる家庭での、
無駄のない防災セットのはどうつくったらいいのかを、
防災士の観点から解説していきます。
小さなお子さんがいるお家の「防災」で意識することは!?
災害時の備えについて考えるときに大切なのは、
“災害が起きたとき、どう過ごすことになるか”を想定すること。
この記事を書いている、今まさに洪水や土砂災害の被害が拡大しています。
災害時、もっとも現実的に考えられるのは“自宅で過ごす”ことです。
特に、小さなお子さんがいる場合、避難所での生活は大変なことがいっぱい……。
自宅が比較的安全であれば、自宅で安心して過ごせるように、万全に備えておきましょう。
保存水と非常食についてはこちら
それ以外の備蓄品はこちら
普段から非常食や水を、多めにストックをしておく、
「ローリングストック」という手法も有効です。
※備蓄品の備えも同時に行う前提です。
防災セットづくりのポイント
では、子どもがいる家庭での防災セットは、
どんなところに注意して準備すればいいのでしょうか?
防災リュックは、災害時に持ち出して使うもので、
家族全員が1~2日を過ごせるように、人数分の準備が必要です。
リュックをまだ自分で持てないお子さんがいる場合、
大人のリュックの中に、子どもの分も一緒に入れるようにしましょう。
防災セット、3つの基本
防災セットを用意するうえでの、3つの基本がこちら。
- 食料&衛生アイテムをいれる
- 子供を連れて持てる重さで
- 使える状態のものだけで
カレンダーアプリなどに、交換の期限などを入力しておく事を、おすすめしています。
年齢別に必要な
防災リュックの中身をチェック!
年齢別のリストを参考に防災セットを組み立ててみてください。
大人の基本の防災セットの中身↓
■0~1歳

- 保存水500ml×2
- ミルク×月齢に合わせて2日分
(固形と液体の両方を準備) - 離乳食×1日分
- 着替え×1日分
- 哺乳瓶orマグ
- 食器とラップ
- おむつ×1日分
(サイズアウトに注意!) - おしりふき×1パック
- ウェットシート
- 発熱材
- 防臭袋
- タオルorおくるみ
- だっこひも
- 母子手帳のコピー
- おもちゃ(軽いもの)
使用期限が長くないものや、サイズアウトしてしまうものは、「ローリングストック」を活用しましょう。
■1~2歳

- 保存水500ml×3
- 離乳食~保存食
- マグ
- 食器とラップ
- おむつ×1日分
- おしりふき×1パック
- ウェットシート
- 防臭袋
- タオル
- だっこひも
- 母子手帳のコピー
- おもちゃ(軽いもの)
0~1歳までに必要な項目よりは減りますが、1つずつの必要な量が増加します。
大人とシェアできるものはなるべくかさばらないようにそろえましょう。
■2~3歳

- 保存水500ml×3
- 保存食
- 食器とラップ
- おむつ×1日分
- おしりふき×1パック
- ウェットシート
- タオル
- 母子手帳のコピー
- おもちゃ(軽いもの)
このくらいの年齢からは、メンタル面のケアもよりシビアに行いましょう。
少しでも気が紛れるように、好きなお菓子やお気に入りのおもちゃも持ち出してあげましょう。
■4歳~小学校低学年

このくらいの年齢の子供には、かなりストレスのかかる環境になるため、好きな食べ物に近い非常食を用意してあげましょう。
小さなお子さんがいるお家の「防災」で意識することは!?
準備するものが多くて不安な方は、市販の防災セットを購入して、
足りないものを足すことで、失敗しにくく、防災セットを備える事が出来ます。
≪防災安全協会認定 高防水ターポリンリュック採用≫ 防災セットLA・PITAシリーズ
官公庁や大手企業への導入実績も十分な点も、安心できます。
また、このシリーズの子供用のものもあります。
防災セットSHELTER(シェルター) ファミリーベビータイプ
基本的に、市販の防災セットは購入から納期まで日数がかかります。
”それだけ需要が高い”ということですね。
その上、災害が発生した後は品切れになる可能性が高いです。
早めの準備を行いましょう。
防災セットづくりのポイント
災害大国である日本に住む以上、災害への備えは必須です。
大切な家族を守るために、番線の備えを行いましょう!