- 備蓄が必要な、水と食料の選び方
- 備蓄品の必要な数量
- 備蓄品の保管場所
大きな災害が起こったとき、
”真っ先に避難所や仮設の住宅施設で寝泊まりする”
と思っている方は多いのではないでしょうか?
ただ、実際は少し違っていて、自宅で避難生活する方もたくさんいらっしゃるのです。
また今年、2020年に流行した新型コロナウイルスの流行もあり、
そうした避難所で生活をすることによる感染リスクも同時に考えなければならなくなりました。
災害が発生し、電気・ガス・水道が止まり、必要なものが購入しにくくなった状況でも、生活を維持できるだけの備蓄をしておく必要があります。
[toc]本当に必要な備蓄品のリスト一覧(保管場所と数量)
まず大前提として備蓄品は、1ヶ所にまとめておくのはオススメしません。
災害の状況によっては、備蓄品が使えなくなってしまう可能性も考えなければなりません。
阪神淡路大震災の場合
水道が約9割復旧するまでに37日
東日本大震災の場合
水道が約9割復旧するまでに24日
これだけの日数、水道が使えない状況が続きました。
電気はもう少し早く復旧、ガスはもっとかかる傾向にあります。
もちろん、さまざまな支援は行われましたが、大規模な災害が発生した直後は特に、十分な支援が行き届かないのが現状です。
備蓄品は、行政の支援が本格化するまでの「災害発生から3日間」を切り抜けるための準備とも言えます。
備蓄品 | 数量 | 保管場所 |
非常食 | 3~7日分 非常食+普段の食材 | キッチン周りの収納場所 |
保存水 | 3~7日分 1人1日3Lで計算 | ドア裏、 普段邪魔にならない場所 |
非常食
備蓄する非常食は、防災用非常食(長期保存ができる乾パンや、米、アルファ米など)のほかに、
普段の生活で購入しているレトルト食品などもローリングストック法という方法を使います。
普段であれば、乾パンや保存食って物珍しくて、どんな味がするのだろう。。。
と、興味が出たりしますが、避難生活が何日も続いたとき、同じ心境でいれるでしょうか?
心がなかなか休まらない、そんな状況下での食事は、疲れた心を和ませることが出来ます。
出来るだけ普段食べているものに近い方が安心しますよね。
- 乾パン
- お菓子
- 野菜ジュース
- アルファ米(水を混ぜるだけで食べれるお米)
- レトルト食品(カップ麺、レトルトカレーなど)
ガスや電気を使わず調理できるものを選ぶことが重要です。
レトルト食品など、ガスがないと調理できないものもあるので注意しましょう。
子供のいる家庭では、お菓子などを多めに用意しておくことをオススメします。
ぱっと見、元気な様子でも、災害が子供の心身に及ぼす影響はとても大きいものです。
私の家にも大量に保存してあります。

でもなぜか、すぐになくなるので、買い足しています(笑)
非常用の食品は、結構クセのある味だったりします。
サイトのレビューをそのまま信用してしまうと、まったく口に合わないなんてこともあるので、
今のうちに、いろいろ試しに食べてみた方がいいと思います。
ネット注文で行うと重い荷物を持たなくていいので、おすすめです。
一般的な防災セットには入っていることもありますが、多めに購入しておいて損はないでしょう。
- キッチンの棚や収納、各部屋など
- 自宅が被災しても非常食が全てダメにならないよう、分散して備える
アレルギー持ちの方がいらっしゃる場合は、確認してから購入しましょう。
・母親がアレルゲンを子どもの服の胸に明記して、仕事に出ている間に、近隣で好意でもらった食品でアナフィラキシーを発症、、、
・岐阜県内のある市がアレルギー用ミルクを宮城県に送ろうとしたら、宮城県に「不要」と断られた。
・宮城県の受け入れ物資リストに入っていなかった。
アレルギーの方たちを支えるために – 内閣府防災
保存水
保存水の必要な量は1人当たり1日3Lです。
1人なら3日で9リットル、1週間で21リットル
2リットルのペットボトルが10本以上も必要になります。
4人家族ならその4倍・・・
とてつもなく多くの水が必要になるのです。
普段、これだけ多くの水を使っているんだなと、気付かされますよね。
家族全員分を保管しておくにはかなり広いスペースが必要です。
お家の広さにもよりますが、例えば浸水で全部がダメになってしまった。。。
とならないように、最低でも1日分ずつくらいに分けて各部屋の押し入れや、
普段の生活の邪魔にならない所に分散させて保管しておきましょう。
市販の水と保存水は別物です!!
市販の水は賞味期限が1~1.5年に対して、保存水はその5倍以上の5~7年も長持ち!
これは中身に何か薬品が入っているのではなく、容器が保存用に強化されているのです。
中身に大きな差はないので、長期保存できる水の方が安心できますよね。
これも、かなりの重量なので、ネットで注文してしまいましょう。
まとめ
地震などでは、余震や、そもそも第2波の方が大きくなる場合もあります。
防災グッズは、備蓄品と兼用できますが、使用するのは備蓄品からにしましょう。
すぐに持ち運べる、防災グッズや防災セットは避難時などまでは確保しておくようにしましょう。
防災として備えるものは大きく分けて3種類。
(別記事リンク)
防災ポーチ
常に持ち歩く防災ポーチ。
災害発生直後に使用する。
防災セット
災害発生後、避難開始から1日を過ごすためのセット。
備蓄品
災害発生時から、3日~7日分、自宅に備蓄するもの。
自宅避難時に使用・災害が落ち着いた後に取りに行ける物資。